あるお客様に質問をされました。
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シフォンケーキを作ったの。
本に書いてある通りに作ったんだけど、
全然写真通りにならないのよね。
なぜかしら?
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ケーキの作り方も、そのレシピ本も
とても簡単そうに出来るように書いてあります。
シフォンケーキなら、
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1)ボールに卵黄を入れ、
2)水、サラダオイル、薄力粉の順に混ぜ、
3)卵白にグラニュー糖を少しづつくわえながら
ピンと角が立つまで泡立て、(メレンゲ)
4)泡を壊さないように2)にあわせ、
5)空気の入らないように型に入れ、
180度のオーブンで約40分焼きます。
6)焼けたら逆さまにし、粗熱がとれてから型から抜きます。
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これだけです。
ですが・・・
本にはケーキつくりにおいて、もっとも大事なことが抜けています。
これは90%のレシピ本がそうなんですが、
≪ 加減 ≫
が、書いてないんですね。
2)で言えば、水がどういう状態に合わさったらサラダオイルを入れ、
更にどういう状態になったら薄力粉を合わせるか?
また、どのくらいまで薄力粉を混ぜたらよいのか?
親切なレシピでも、「水が合わさったら」「サラダオイルが合わさったら」程度しか教えてくれません。
4)のメレンゲの「角が立つまで」も、柔らかめ、硬めと範囲がありますし、
泡立てるスピード加減や、グラニュー糖を入れるスピードでも状態が変わります。
特に5)の「約40分」というのも、焼き加減を表す言葉としては最もアバウトですね。
「生地に弾力が出るまで」と書いてある本もありますが、
これもベストポイントでの弾力を抑えないと、生地は《焼き縮み》を起こします。
全ての工程には必ずベストポイント(ツボ)があります。
そして全てのツボを抑えないと、
ちゃんとしたものは出来ないということです。
そしてツボは決して文章では表せないし、
写真でも100%伝わりにくいのが現状です。
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シフォンケーキを作ったの。
本に書いてある通りに作ったんだけど、
全然写真通りにならないのよね。
なぜかしら?
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答: ツボがずれているからです。
プロがなぜしっぱいしないのか?(たまには失敗しますが)
ケーキ作りにおける全ての工程のツボを知っているからです。
だから何回やっても同じような状態を作ることが出来る。
更にはプロには材料的リスクもあります。
季節や年によって材料の状態が違うというリスクです。
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夏の卵と冬の卵は卵白の水分量が違うのでコシに差がある。
夏の小麦粉と冬の小麦粉も水分量が違う。
室温に戻すバターも、夏と冬では硬さが番う。
牛の都合で夏と冬の水分量や色も違う。
同じフルーツでも、年によって甘味、酸味、香りが違う。
などなど・・・
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そしてこれらの状態に合わせて、微妙にベストポイントをずらし、
最良の状態にもっていけるのもプロだからです。
このようにケーキ作りはシフォンケーキでも言えるよう、文章にすると簡単です。
でも工程が簡単なほど、ケーキ作りは難しいものということです。
さて、 うんちくが長くなりました。
ここからは恒例の特注紹介です。
今日はイラストケーキのみのご紹介です。
ワンピース≪不死鳥マルコ≫
フィギュアの写真を基に描いたのですが、
顔と炎の部分はアニメの画像をみて描きました。
≪大阪城≫ですw
建造物を描くのは2回目なのですが、その建物自体にこだわりや特徴があるので、
それを再現するのは骨が折れます。
でも、評判は上々でしたwww
≪キティーちゃん≫
チョコレートケーキに描くのは久しぶりですが、色が映えてきれいですね。
色数が少ないので、1キャラ分で描かせて頂きました。
特命戦隊ゴーバスターズ≪レッドバスター≫
線描きですが、迫力ある仕上がりになりました!
細かい線は、チョコレートをトロトロにした状態で描くのがコツです。
線描きでもこのように原画によっては影もつけられます(しかもお値段は同じ575円です)
素材選びが大事ですねw
原画でお勧めは漫画本のワンシーンです。
適度に繊細なものが、きれいに仕上がります。
それでは今回はこのへんで失礼します。
今日も長々読んで頂きありがとうございました。
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お知らせです。
12月分のイラストケーキのご予約は、クリスマスまでの期間、
限定10件 で締め切らせて頂きます。
12月にご予約の予定のあるお客様は、お早目のご注文をお願い致します。