先日イラストケーキのご注文を頂く際、
改めて「お客様のイメージ」を聞き出す事の難しさを痛感しました。
「色は淡い色でなくはっきりした色で、あとはお任せします」
「あとはお任せします」はこれから決めればいいのですが、
「色は淡い色ではなくはっきりした色で」はとても範囲が広いように思えました。
「はっきりした色にする」とは、
単に色が濃ければというイメージでいるのか?
ビビット系の色をイメージしているのか?
更にはメインと背景は同じ「はっきりした色」をイメージしているのか?
メインがはっきりしていれば、背景はそれを引き立たせれば淡い色でも良いのか?
一瞬でこれだけの可能性を思い浮かべました。
お客様は頭で思ったから「色は淡い色ではなくはっきりした色で」と言った訳なのですが、
その道に長けている訳ではないので、仕方なく説明がアバウトになってしまいます。
だからこちらがそれに合致したイメージを汲み取らねばなりません。
でなければ、商品が出来上がった時に
「なんかイメージと違うのよね」となってしまうのです。
だから「これこういったイメージですか?」という質問を繰り返し、
お客様の思っているイメージに限りなく近づけるのです。
人は誰でも自分のイメージを「一言で」100%伝えることは難しいです。
同時に「一言聞いて」相手のイメージを100%理解するのも難しいです。
伝える側は「相手は何も知らない」という前提で、
分かりやすい説明をする事が必要です。
また聞く側は「相手の一言から考えられる可能性」をいくつ見いだせるか、
そして的確な質問でいかに相手のイメージを確かなものにするかが大事です。
簡単に言えば、説明力と質問力ですね。
「一を聞いて十を知れ」とか、
「言葉の裏を読み取るのが大人の会話だ」はもはや通用しません。
それで間違って伝わったらどうするのですか?と言いたい。
特に年配の方に多いのですが、
自分の思っている事は相手も分かっているという勝手な前提で話す人がいます。
これは説明力が著しく欠乏している例です。
また相手の言った一言から「こういうことか?どうなのか?」と
可能性を複数見いだせない人、言葉を鵜呑みにしてしまいます。
質問が発生しないので、こういう人は「思いこみ」で行動してしまうのです。
質問力が乏しいのです。
夢天菓はケーキ屋です。ケーキの知識には長けています。
でもお客様は僕らほどケーキの知識はないと思うのが一般的。
ならばケーキについては僕らよりもイメージを伝えにくいはずです。
それなら長けている僕らが「こういうことですか?あるいはこういうことですか?」と
導いてあげなければなりません。
そう言った意味で、接客には説明力と質問力の両方が求められます。
これはケーキ屋に限らず、どのお店(業種)にも言えることだと思います。
出来ていないお店、多いですけどね。
この事はスタッフにもよく話します。
単なる商品知識だけではなく、よりお客様の求めている商品を導き出す会話術が大事です。
なかなか学生アルバイトには難しいですが、
うちの子たちは頑張ってやってくれています。
当然まだまだですけどね。
でも説明力と質問力を身につけられたら、
きっと社会に出てから大きな武器になる事でしょう。
僕もまだまだですので、お客様一人一人との会話を大事に、
説明力と質問力の強化に努めようと思います。
皆さんは自分の話をする時、相手が知らない前提で話せていますか?
また相手からの説明や指示を鵜呑みにしていませんか?
どっちが出来ていなくても、立場が低ければあなたが責められます。
理不尽な目に合わないためにも、説明力と質問力を身につけましょう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【特別注文ケーキ・イラストケーキご紹介コーナー】
フルカラーイラストケーキ、マジパン細工のご予約の状況を、
『 作成可能日 』 としてご提示するようにしております。
夢天菓ではイラストやマジパン細工は作成にお時間がかかるため、
基本的に1日1件限定とさせて頂いております。
お渡しの最低一日前までに作成し、
ご予約の当日までイラストは冷凍状態、マジパンは乾燥状態で保存します。
オーダーを頂いた順に作成日を決め、1日ごとに振り分けている訳です。
その振り分けた日以外が『 作成可能日 』です。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
3月8日(火)現在のフルカラーイラストケーキ及び、
マジパン細工他オブジェの作成可能日はマルの付いた日です。
残り6日となりました。
塗りつぶしは休業日です。
3月22日(火)が最も早く作成できる日ですので、
23日(水)以降でのお渡しが可能という事になります。
ご予定のある方は、「作成可能日」だけでもお電話でご予約をお願いします。
→ 054-257-9005
チョコ1色で描き上げる「線描きイラスト」は随時受け付けております。
こちらは塗りが多い「線描き(1)」です。
線枠のみで描く「線描き(2)」も出来ます。
それぞれのイラスト料金はトップページ「バースデーケーキのご案内」でご確認ください。
≪ ミッキーとミニーのおひなさま ≫
それでは本日もご覧ください。
≪ 苺とモモのロールケーキ16cm ≫
ひな祭り用に作ったのですが、
春っぽい色合いでもあるので人気でした。
フレッシュの苺で作るとまた美味しいのですが、
日持ちがしないのでムースにして巻いてます。
でもこれが苺のクリームみたいで良い味を出しています。
今週半ばからはこの苺ムースを使った桜のロールケーキが出てきます。
これも毎年人気がありますが、4月上旬までの販売です。
見つけたら是非お試しください。
≪ 苺タルト12cm ≫
静岡産の苺は毎年あってもゴールデンウィークすぎまで。
それからはしばらくアメリカの苺です。
今はもう静岡産苺は終わりに近いのです。
それを意識してなのか、最近苺のタルトがよく売れます。
ブログでは全部ご紹介していませんが、
実はもっとオーダーは多いのです。
静岡の皆さんは、やはり苺の時期を分かっているのですね。
でもこれから「なごり」に近づくと、苺の品質も残念ながら落ちてきます。
今のうちに、美味しい静岡産苺のケーキをお召し上がりください。
≪ 私とピアノ ≫
【苺デコレーション18cm 線描きイラスト(1)】
お子様が一生懸命描いた絵を、そのままケーキにしました。
とても楽しそうにピアノを弾いている様子が出ている素敵な絵ですね。
お子様は当然大人ほど技術はないですが、感性は純粋です。
だからこそ、線の一本一本に心が入っているんですね。
このような絵を模写する時、僕は「絵の筆跡」を大事にします。
普通に見て分からないけど、実は「これが描きたかった」というのを読み取る訳です。
その「心が入った線」は描いた本人にはとても大切な線だったりするのです。
そう考えると、アニメなどのキャラクターを描くより、
何倍も神経を使うイラストだと感じています。
僕がどんなに頑張って模写しても、オリジナルには敵いません。
それほどにお子様の絵には心が詰まっているんだと思います。
≪ クリーパー ≫
【チョコデコレーション 15cm フルカラーイラスト(1)影あり】
ゲームのキャラクターを描きました。
独特なタッチのイラストで、描いていて楽しかったです。
背景のブロックはキャラクターの背景にあった模様を立体的に描きました。
キャラクターの向いている方向に合わせて描いたので、
一体感が出ましたね。
背景を描く時、まさか中学の技術の授業で習った「頭角投影法」が役立つとは、
学校の勉強は意外なところで活躍しますね。今更ですが(笑)
≪ 機関車トーマス ≫
【苺デコレーション 12cm フルカラーイラスト(1)影なし】
つくづく、トーマスは細かいパーツが重要だと思いました。
顔はもちろんですが先頭部やラインは決してごまかせないところです。
何度描いても、決めるところは決めなければなりませんね。
星が2個あるのは「2才のお誕生日」だからです。
ドットや模様で埋め尽くす背景も良いですが、
ちょっとした遊び心があるシンプルな背景も楽しいですね。
≪ マリオとソニック ≫
【苺デコレーション 15cm フルカラーイラスト(1)影なし】
「顔だけでよい」という条件で1キャラ分の料金で描かせて頂きました。
先日もやりましたが、画像をラインで区切って描くのもありですね。
実は今回は僕が勝手にこのようなレイアウトにしました。
顔だけだと上下にスペースが空きすぎて、
背景部分の割合がやたら多くなってしまうのです。
そうなるとメインが沈んでしまうので、あえてこのようにしました。
背景もそのラインの中だけ色付けするだけで引き立ちますね。
今回はラインの外にもラインを描きましたが、
このスペースにメッセージを入れてしまうのもオススメです。
≪ カーズ“マックィーン” ≫
【チョコデコレーション 15cm フルカラーイラスト(1)影なし】
マックィーンも何度も描かせて頂いていますが、
これに関しては「影なし」がシンプルで綺麗かもしれません。
「影あり」だとボディの赤が何色にも色分けされるのですが、
車でも「顔」なので、スッキリしている方がスマートなような気がします。
その他のタイヤやボディの模様などは必然的に色が分けられるので、
「影あり」とあまり変わらないのです。
よりリアルなものを求めるなら「影あり」の方がもちろんディテールが細かいですが、
このくらいの仕上がりなら「絵らしい」と思います。
ちなみに今回は思い付きで背景をフラッグ模様にしてみました。
背景も、出来ればメインと関連性があるとしっくりきますね。
本日のご紹介は以上です。
オーダー頂いた皆様、本当に有難うございました。
またやむなくお断りしてしまったお客様には改めてお詫び申し上げます。
甚だ勝手ではありますが、次回は是非ともお早目のご注文をお願いし、
描かせて頂ければ嬉しい限りです。
またのオーダーお待ちしております。
それでは本日も長文お付き合い頂き、有難うございました。