バタークリームのケーキ | 静岡県静岡市の西洋菓子店「夢天菓」

最近お問い合わせの多いケーキの一つに、
「バタークリームのケーキ」があります。

そう言えば、最近のケーキ店ではメッキリ減りました。

バタークリーム。
ちゃんと作ればとても美味しいんですけどね。

ちなみにこれらは夢天菓で販売しているバタークリームケーキたち。
左から、たぬきケーキ、ラムレーズン・ロール、モカ・ケーキです。

本場フランスではcrème au beurre(クレーム・オ・ブール)と言って
卵白ベース、卵黄ベースの2種類があります。

またmouse au beurre(ムース・オ・ブール)というバターで固めるムースがあります。
これも食べた感じはバタークリームです。

そもそもバタークリームは戦後、
冷蔵庫が一般化していない頃に『室温で保存できる』という理由で
よく使われたクリームです。

しかし当時はバターはあまりに貴重で、
植物油脂のショートニングを混ぜたり、
またはそれだけで作っていたりしていたそうで、
それは口解けの悪いくどいものだったそうです。

（バターは体温で溶けるため、口でも溶けます。一方植物性のショートニングは
体温で溶けないため口にベトベト残る上、胃でも残ってもたれるのです）

近年までも材料費を削るためにショートニングを混ぜて作っているお店が多かったらしく、
結果『くどくて胃にもたれるクリーム』というレッテルを貼られてしまいました。

しかしそのケーキは今の40代以降の人にとってはノスタルジーであり、
作るケーキ店が減った今、見直されつつあるケーキだと思います。

そして今、「バタークリームの品質が上がって来た」

夢天菓のバタークリームは前述のレッテルを完全に剥がす高品質です。

なぜなら使っているのは100％バターの卵白ベース。

固まると独特のモコモコ感はありますが、口でサッと溶けるのでくどくありません。

それに気づいて頂けたのか、
最近ではバタークリームのホールケーキのお問い合わせや、
店頭のバタークリームケーキに人気が出てくるなどの変化が見られます。

40代以降の人は高度成長期で舌の肥えた年代でもあります。

だから当時の低品質のままは懐かしいかもしれないけれど、
今食べるなら『当時よりも質の高い、同じもの』を求めるところだと思います。

温故知新ですな。

現に若い年齢層の方々も最近よく買って行かれます。

先ほどご紹介した「たぬきケーキ」は、
小さいお子さんにとても人気があります。

その子っちが大きくなったとき、
彼らにとっての懐かしい味がバタークリームであったら、
時代が受け継がれたようで嬉しいな、なんて思います。

バターの価格が年々上がって、今では決して「安価なクリーム」ではありませんが、
これからも色々な形で残していけたらと思っています。

バタークリームのケーキ、
是非ご賞味ください。

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【特注ケーキご紹介コーナー】

先週のイラストは作成時間4時間を越すものが2点あって熱かったです。

ラスト2作品は必見です！

それではご覧ください。

≪　不○家のチョコレートケーキ_再び　≫

「不○家のチョコレートケーキのようなチョコレートケーキ」
というオーダーが以前ありましたが、事の他大好評！w(^o^)w
特にケーキがあまりお好きでないお母さんが、
「美味しい！」と言って食べてくれたのがまた嬉しかったです。
更には一回り大きいサイズをご注文頂き、重ね重ね感謝です。

ちゃんとレシピ控えましたので、またのご注文をお待ちしております。

≪　フルーツのタルト18cm　≫

生クリーム、カスタードクリームなど、
乳製品がお嫌いな方のためのフルーツタルト。
タルト台に直接フルーツを盛り、レモンゼリーで固めました。
台はチェリーとカシスを焼き込んだアーモンドベースのタルトです。

≪　バナナのチョコレートケーキ　12cm　≫

定番のチョコレートホールケーキにバナナをサンドしました。
飾りのバナナは色が変わってしまうので、
チョコレートでコーティングしました。
飾りに使うスポンジは通常ジェノワーズという生地なのですが、
たまたまあったクラシック・チョコの生地を特別に使っちゃいました。

≪　イベルタル　≫

【苺チョコデコレーション15cm　フルカラーイラスト(１)影なし】

影なしのオーダーでしたが、最終的に色分けしなかったのは赤部分だけでした。
同じ色が重なる部分は形が分かりにくくなるため、
影なしでも敢えて色分けする事が多いです（右翼、顔部分）
結果、メリハリのあるイラストに仕上がりました。

≪　リロとスティッチ　≫

【苺デコレーション15cm　フルカラーイラスト(１)影なし2キャラ】

2キャラですが、ヤシの木とハイビスカスはサービスです。
でもこのくらいの簡単なキャラだったから鮮明に描けましたが、
通常この画像の大きさは鮮明になりません。
色々描くのは華やかですが、画質は落ちるのでご注意を。

≪　キュア・ハニー“ココナッツ・サンバ”　≫

【苺デコレーション15cm　フルカラーイラスト(１)影なし】

一番苦労したのは本人でなく、手に持ったバトンです(笑)
美少女系のアイテムは可愛い分、デザインが細かいですね。

ハート部分が6色あるから、あと２人は新登場するのかも？
全部描きそろうのが楽しみです(^o^)

≪　アイカツ“姫里マリア”　≫

【苺デコレーション18cm　フルカラーイラスト(１)影あり】

実はオーダー主様からは「影なし」でのご注文だったのですが、
僕が勝手に間違えて「影あり」で描いてしまいました。

逆だったら大変なことでしたので気をつけます。

影を含め、30色以上使った豪華なイラストです。

≪　ハウルの動く城　≫

【苺デコレーション18cm　フルカラーイラスト(１)影あり】

今まで、描く前にこんなにも悩んだイラストはなかったと思います。
原画が水彩タッチだったこともありますが、
ジブリの絵はつくづく芸術性が高くて真似るのが大変です。
改めて見て気付きましたが、
この絵の中には木、石、レンガ、金属、布といった、
あらゆる違った質感のパーツが入り混じっています。
お陰で描いている途中も半べそ状態（笑）
喜んで頂ける顔を思い浮かべながら、何とか形にしました。
でも二度と同じ様には描けないだろうなぁ･･･。