ババロア(現在お休み中)
現在は製造お休み中です。
正しくは“クリーム・ババロア”。
元はフランス語のバヴァロワーズ・ア・ラ・クレーム(Bavarois à la crème)
英語ではクリーム・バヴァリアン(Cream Bavarian)と言います。
カスタードに泡立てた生クリームを加えてゼラチンで固めたお菓子ですが、
その昔、ドイツのバイエルン王国(バヴァリア地方)の貴族の為に、
仕えていたフランス人シェフが考案したという説からこの名前がついたようです。
バヴァリア地方には、カスタードのような温かい飲み物があったそうで、
それが考案のヒントになったとか。
日本ではこれが「ババロア」と言う名前で伝わり、
ケーキというよりそのままカップに流した状態で売られている事が多かったです。
今ケーキ店では見なくなりましたが、
基本に忠実に作ると「こんなに美味しいものだったんだ」と改めて気付きます。
ちゃんとしたバニラビーンズを煮出し、
ちゃんとした牛乳、卵、生クリームを使う。
そして何より、ちゃんとした温度管理をして仕込む。
これだけで美味しいババロアが作れますが、
一連の作業工程の中に、洋菓子作りの基本やツボがたくさん詰まっており、
それをきちんと理解して作らないとババロアにはならないという、
パティシエのレベルがわかるお菓子でもあります。
こんな基本中の基本であるババロアが
ケーキ屋の店頭からなくなったのは時代の流行り廃りの影響なのでしょうが、
その流行り廃りのお陰で、
今回「昭和モダン」としてババロアを販売する事が出来ます。
50歳以上の人には懐かしく、
20歳代、30歳代の人には新しいお菓子である「昭和モダン」
改めて、ババロアの美味しさをご堪能ください。